洗われる瞬間
- 山口 祐臣
- 2019年5月23日
- 読了時間: 1分
先日、商業施設に入ろうとした時のことです。
遠くからガラス戸を清掃している清掃担当の
女性の姿が見えていました。
何気なくみていると、男性の方が通ろうと
したところ、作業を中断して開けて差し上げ
ていました。
素晴らしいなあと思って、横目で見ながら
隣の扉を開けて入ったところ、「いらっしゃい
ませ」の声がします。
横を見ると、笑顔でこちらに会釈するその
清掃員の女性の姿がありました。
「ありがとうございます」よくわからない
謎の言葉が口をついて出てしまうくらい
彼女の笑顔は素敵なものでした。
おそらくは外部委託の企業の方であり、
いくらお客様が増えたり、売上が上がっても、
彼女たちの給料に直接的には関係が無い
のです。
それも本来の業務である清掃と無関係である
「挨拶」をしてお客様を「おもてなし」する。
なかなか出来ることではありません。
彼女たちの仕事は清掃をすること。
しかし、彼女は分かっていたようです。
店舗を綺麗にすることの、最終目的地が
「お客様を楽しく心地よく過ごしていただく」
ということに。 実際、彼女に挨拶された私は、心が洗われる ような素晴らしい気分で午後を過ごせました。
これこそが、機械ではなく人がサービスを
提供する、最大の付加価値となるものでしょう。


























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