報恩謝徳
- 山口 祐臣
- 2019年2月4日
- 読了時間: 2分
今日、お客様と世間話をしていまして。 最初は、一般的なお話だったのですが 話が段々と熱を帯びてきまして。 とあるカーディーラーのお話に。 「彼らも頑張っているのだけれど、
売っているものが高級で、それなりの 知識や能力を求められるのに、それに 見合った待遇だとは思えないのだよなあ」 さらに、話は百貨店の外商へ。 「彼らと世間話をしていて、「何か 美味しいお店あるかい?」って訊くと 全然刺さらないようなお店ばかり言って 来るんだよね。やっぱり彼らには、 話が合う感度の高い人でいて欲しいの だけれど。余裕が無いのだろうね。」
「人間、余裕やゆとりがあれば、自分への 投資を怠らないものだけれど。待遇が 悪ければ、そんなことしないし、そもそも 生活に精一杯で余裕も無いだろうし。 やはり生活が安定して、将来設計がきちんと 出来るからこそ、仕事にも安心して全力で 取り組めるというものだ」 お客様に、こう感じさせてしまうのが 高級品を扱う企業であることは、非常に 残念ですし、これがとかく企業が従業員に 厳しく問う、顧客満足度を高める状態かは 言うまでも無いことでしょう。 ご自身の経営される会社では、平均的な 給与水準よりも待遇を良くして、福利厚生も 気を配り大切にしていたので、 ほとんど社員は辞めないそうです。 給与も安く、いつでも契約を終了させる ことが出来る非正規雇用者を大量に雇い 続けることや、労働の対価に見合わない 待遇や、あまつさえ自社の製品を無理に 購入させて売り上げを水増しするような 行為が、果たして本当に企業の長期的な 利益となるのか。 学習塾の地下鉄の中吊り広告。 「食べもの」を「経営手段」や「労働力」と 置き換えてご覧ください。 横浜の中学校受験の試験問題に、この問いの 答えが既に現れているのではないでしょうか。

Comments