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名物社長と1枚のプレート

2018年10月10日
読了時間: 2分

シャネルの日本法人社長、リシャール・コラス氏が 退任されたというニュースが流れて来ました。 フランス人のコラス氏ですが、在日フランス大使館を スタートとして、約40年ほど日本で生活をして来た方。 旅行と写真をこよなく愛し、文筆家としても知られて います。 シャネルの日本での成功の立役者でもあるコラス氏が 他の経営者と異なる点は、日本の文化や日本人を知ろう と積極的に溶け込んだこと。 もう一つは、95年からの二十数年間という長期にわた りシャネル日本法人の社長を勤めたことです。 数年間だけ社長に就き、結果が出ると次の会社へ渡り 歩く現代の多くの社長と考えを異にするものです。 また、銀座の自社ビルにはコラス氏の依頼で設置された ビルの職人さんから、交通整理のおじいさんまで、建築 に関わった全ての人々の名前が刻まれたプレートがある そうです。 シャネルのオーナーの成功の哲学は、「クリエイション」 と「人間」。さらに面接で求める価値観は「優しさ」。 そうしたシャネル全体に通底している、全ての人間と仕事 への感謝と敬意が1枚のプレートに凝縮されていると言え るでしょう。 花から花へと蜜を求めて渡り歩く、現代のトップマネジ メント。「プロ経営者」なる言葉まで生まれました。 短期間で結果を出すことを目的とした場合、経費や人件費 の削減、研究費など投資の削減など目先の短期的利益を 向上させることのみに注力し、「収益性の向上」という 目に見える結果が出れば、そのマネジメントは大きな評価 を得て次の企業へ。 そして残された組織は、栄養もなく、空洞化して徐々に 朽ちていく。これでは企業の長期的な成長は望むべくも ありません。 企業が持続していくためには、短期的な利益を追うことも 株主利益のみを誇示することもせず。 全てのステークホルダー(周囲の関係者)の幸福と発展を 目指すことが、単なる経済規模ではない真の意味において 企業の持続的な発展に資するのではないでしょうか。 これが21世紀を生きる企業や組織のあるべき姿です。

 
 
 

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