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3分の背景に40分

  • 山口 祐臣
  • 2018年6月28日
  • 読了時間: 2分

「桜が綺麗、という話題で40分間話せる」 先日、放送されたテレビ番組に出演されていた、アナウンサー の方。先輩アナウンサーを尊敬する理由として、こんなことを お話していました。 朝の情報番組での地方からの中継だと、実際の放送時間は せいぜい3分程度。原稿通りに読んで中継を済ませることも 可能です。 「桜」という一つの話であっても植物、環境、天気、歴史、 人物、文化、芸術、食、地域など切り口は様々。 40分間話し続けられるには、相当の情報量が必要になります。 さらには、語彙や表現力、抑揚などで相手を飽きさせない、 話術も必要になります。 これがいかに難しいことか、想像に難くないことでしょう。 3分間の発せられる言葉の背景に、40分以上の情報量がある。 慎重に、丁寧に吟味された3分間の言葉。 それが、発せられた言葉の質の良さにつながり、その方の 言葉の奥行きや重みになります。 そうして発せられたメッセージは、単なる音の組み合わせに よる言葉の羅列とは全く異なる、空間や時間を超え、まるで その場にいるかのように想像力を刺激し、理解を深めてくれます。 「アドリブ、臨機応変さが素晴らしい」 前述のアナウンサーの方が、こうも絶賛していました。 生中継というやり直しの効かず、変化する状況に応じて、 柔軟に対応出来るのは、こうした豊富な情報量が背景にあれば こそというものです。 ものを売るときも同じです。 カタログに掲載された商品情報と見た目をただ伝えるだけでは 用意された原稿を、そのまま読んでいることと同じです。 ものに隠された物語、人、技術、材料。 お客様が知らない、製品が自ら語ることができない背景を お伝えすることが、販売に携わる人の使命です。 あなたは。 あなたのお店のスタッフは。 40分間、会社や製品について話すことが出来ますか。

 
 
 

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