top of page

「町へ出よう、手に取ろう書を」

  • 山口 祐臣
  • 2018年1月29日
  • 読了時間: 2分

先日、札幌で池上彰さんの講演会がありました。

残念ながら所用で私は行けなかったのですが

家族が行ってきまして、印象に残った話が以下の

ようなものだったそうです。

「発展途上国がその後発展するかどうかは、若者が本を読む国かどうかを見て判断しています。例えば17年前にベトナムに行ったとき、ベトナムの若者はよく本を読んでいるのを見かけました。

現在、ベトナムはものすごく成長しています。そして、まだまだ本を読む若者は多いです。まだこれからも伸びるでしょう。

それに引きかえ、日本の若者はどうでしょう。電車の中でスマホばかりですね。日本の将来が心配です。」

また、こうも仰ったそうです。

「本屋が一軒もない国や地域は、やはり発展しない」

2017年7月の段階で、北海道の無書店自治体数は

全国最多の58になったそうです。

ルイ・ヴィトン ジャパン初代社長であり、各国に支社を 作り、正社員による直営店舗営業という世界のラグジュ アリービジネスの基礎を作り上げた秦郷次郎さんは、 かつて、こう仰っていました。 「時間があれば、必ず書店には立ち寄ります。一通り 普段見ないような本のコーナーも表紙や背表紙だけでも 見て歩きます。そうすると、新たな単語を知ったり 時代の空気を読むことが出来ます。皆さんもぜひ書店に 行ってください」 中東では自称「イスラム国」が猛威を振るい、大量の難民がヨーロッパに押し寄せました。この結果、難民や移民を排斥する動きが強まり、アメリカでもトランプ旋風が吹き荒れました。世界がグローバル化すると、その反作用として保護主義が高まり、「自分さえ良ければいい」というポピュリズムがまん延します。そんな国際社会の中で、私たちはどのように生きればいいのでしょうか。「他者を知る」という国際理解の大切さを考えてみましょう。 引用:『立教大学GLAP開設1周年記念公開講演会 池上彰「グローバル社会を生きる」』内容より 社会も個人も矮小化し、縮みゆく現代。他者や世界への 関心が急速に薄れていっています。 インターネットは万能ではありませんし、ネット通販の 書店は、「あなたへのおすすめ」は提示してくれますが 検索しない限り、自己の知覚を飛び越えた新しい発見を もたらすものではありません。 自らの、知識や経験の遥か彼方にまだ見ぬ世界が大きく 横たわっているのが、私たちが生きる世界です。 「書を捨てよ、町へ出よう」 劇作家、寺山修司がかつて書いた本のタイトルです。 今はこうあるべきだと私は思うのです。 「町へ出よう、手に取ろう書を」

 
 
 

コメント


Featured Posts
Recent Posts
Archive
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2015 Polissa 
Wix.comを使って作成されました

bottom of page