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2017WAF 3

  • 山口 祐臣
  • 2017年11月22日
  • 読了時間: 3分

この会議の中で、何度も出てくるキーワードが 「中長期的経営」という言葉。 その中長期経営をするために、具体的には何を 行うのか。 その一つとして、「四半期決算の廃止」を提言 しています。 今回は財務面のお話をご紹介していきます。 以下は原氏のお話から。 決算短信の業績予想欄が今年の改定から無く なった。段階を経て四半期決算の廃止をし 経営者や中間管理職を短期主義の呪縛から 解き放たなければならない。 近年、株主向けに右型上がりの数字を作る ことが、ファイナンスの仕事になってしまって いた。 そのため、2億時間に渡り、8000億円という 経費を使って財務部門は残業を行なっていた。 (注. デフタ・パートナーズの試算による) これを、四半期決算開示義務自体を廃止すると 17億時間、7兆円もの経費が浮き、それらを

投資や給与増に向けることで、GDPの押し上げ などの民間活力につながる。 右肩上がりの数字を「作る」という手段の目的 化に代表される管理ではなく、自由な企業風土を 生むことが重要である。 日本社会にはびこる、横並び意識を改めることが 不可欠だ。 続けて榊 新日本有限責任監査法人  シニアパートナーより 「適切な分配」の経済効果についてのお話が ありました。 企業と社中の関係そのものが、企業価値を構成する。 そのためにも、景気動向に左右されない、中長期の 安定的配分が重要である。 ROC~リターンオブカンパニー~という新たな 指標の導入を目指す ROCとは財務だけではなく、非財務パラメーターを 導入し、総合的な企業評価の新たな指標。 非財務パラメーターには、女性活躍、有給取得率、 時間外労働時間などの適切な労務管理や福利厚生など 働きやすさや、働きがいといった従来の企業評価に 含まれなかったものも取り入れる。 また、V(バージョン)2.0策定時には、顧客、従業員 取引先の満足度(揺らぎのあるアンケートではなく 生体パラメーターを使用)を取り入れ、従来とは異なる 総合的な観点から、企業の真の評価を市場に導入する ことを目指す。 現在、ROC指標を選定基準としたファンド組成の準備 を行なっている最中である。 HFTと呼ばれるコンピューターを使い1秒間に数千回の 超高速取引まで用い、短期的な利ざやを稼ぐことのみを 追い求める、投機家やヘッジファンドのためではなく、 人々や社会のために21世紀の企業はどうあるべきか。 具体的な方針として、四半期決算の廃止と、株価の指標 となっているROE~株主資本利益率~に代わり、ROCの 導入を目指すという財務面からの提言がなされました。 「企業は株主のもの」という従来の常識からの脱却が、 社会を変える上で、私たちにも求められています。

 
 
 

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