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個のちから

  • 山口 祐臣
  • 2016年11月10日
  • 読了時間: 3分

先ほど、地上波の経済番組で取り上げていたのが こちらの航空会社。 徹底したコストカットによる経営再建を行い V字回復を遂げた姿を伝えるものでした。 グループ企業のLCC(ローコストキャリア)に よる低価格路線を提供し。 機内誌や機内食で地方の魅力を訴求し。 乗り換え便の時間設定や、スムーズな乗り換えの サポートをすることによる乗り換え利用の促進。 多くの戦略や施策を挙げていました。 もちろんその何れもが重要なのですが、私が以前 から感じていた強さの源はまた別なところにあります。 以前、福島県に住んでいたのですが、震災を契機に 地元の札幌に戻ってきました。 震災から1年後、3月11日に休暇を取って 後輩達を訪ねるために福島便に乗りました。 到着まで後わずかというところで、機長からの アナウンスがあるのですが定例の現地の気候など 説明が終わると、続いてこのような話が。 「今日という日に、これから福島に向かう皆さまは 何らかの所縁のある方々だと思います。震災から1年。 本当に大変な1年だったことと思います。 被害に遭われた皆さまには、改めて心からの哀悼の意を 表し、復興へ一歩一歩進まれる皆様に、微力ながら私共 も寄り添って参ります。」 静まり返った機内から、アナウンスが終わると拍手が 起こりました。 震災翌日、危機的状況の原発が直線距離で60kmほどで なおかつ通常乗り入れをしていない福島空港に真っ先に 臨時便を出してくれたのがこちらだったことも私を含め、 多くの利用者が記憶しています。 別な話になりますが。 よく企業のホームページなどに「皆様の貴重なご意見、 ご要望をお寄せください」という記載をよく見ます。 私は、昔から気づいたことなどがあればこまめにメール などでお知らせするのですが、ほとんどの企業や団体か ら返信が返ってくることはありません。 しかし、こちらの会社は出したメールに対して100% 返信が返ってきます。 富士山が見えることを教えてくださったこと。 初の神戸出張に際して、神戸市内へのアクセスを丁寧に 教えてくださったこと。 CAさんへのお礼というささやかな内容にも、機械的な 定型文ではなく担当者の実名を名乗り、ご自身の言葉 で送られてきます。 悲しい時、困った時、嬉しい時。社員として提供する サービスという枠を超えて、一人の人の顔と気持ちが 見える社員の方が多いことが、強さの秘密ではないかと 私は考えています。 施設や機材などのハードウェア。 サービスや商品に数々のセールス施策。 いずれも大切なのですが、次にまた利用したいと 思うのは、会いたいと思う社員やスタッフの方が いる企業ではないでしょうか。 目には見えることはありませんが。 強い魅力を放つ人々が働く企業には 真ん中に強い芯が1本通っています。

 
 
 

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