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旅の思い出

  • 山口 祐臣
  • 2016年8月16日
  • 読了時間: 3分

夏の観光シーズン真っ盛り。 お盆の帰省から、長期の旅行まで。 旅をされる方も多いかと思います。 私も出張や旅行で旅に出ることが時々あります。 海外、国内共に有名な場所を訪ねたり美味しい ものを食べたり。写真に撮って楽しい思い出を 残してきました。 それでも時間が経つとともに記憶は薄らぎ、 どこでどんなことをしたか、ゆるやかに忘れて いくものです。 しかし、色濃く思い出すのは現地の方とのふれあい。 場所と紐付けすると、その方の顔や会話などまで 鮮明に思い出せたりします。 夏休みをいただいた間、ある観光地でアルバイトを してきました。 夏の観光シーズンで有名な観光地。 道内外から年齢や性別、目的も様々な方が訪れます。 海外の方の国籍も様々。 中国、韓国、タイ、シンガポール、ベトナム アメリカ、イギリス、カナダの方々にお会いしました。 ある一人の男性にこう言われました。

「あなたのような方は、北海道を回ってきたけれど いなかった。ただ『いらっしゃいませ』『ありがとう ございました』とは言うけれど。 『どこから来ました?』とか『〜に行きましたか?』と 訊いてくれる人がいなかった」と。 また、別の方には「食べ物が沢山並んでいても、どこで どう作られ何が違うのか分からないから躊躇するの だけれど、説明されると買ってみようかなと思うよね」とも。 思えば、私が旅先で覚えている方々はもれなく あちらから笑顔で「どこから来ました?」と訊いてくれた 方です。 イギリスから来たという男性は20数年前に東京に 住んでいたことがあり、しばらくぶりに日本を旅している。 日本は食べ物も美味しいし、とてもいいところだと、一言 話しかけただけでご自身の背景を沢山話してくれました。 別れ際によい旅をと声をかけたところ「あなたもね」と 満面の笑みとともに返してくれました。 美しい景色に、美味しい食べ物。旅の魅力は数多くあり ますが一度訪れると満足しがちで、新しい土地を訪ねたく なります。しかし、人の魅力は抗いがたいもので何度も 会いたくなるものです。 そして旅をしている方は、非日常を楽しんでいます。 単にものを買う、食べることは目的ではなく人やものの 背景にある『物語」を楽しみにやってきています。 ものを売ること、食事やサービスを提供すること。 決められたことをただこなすのではなく、目の前の方々が どんな思いで旅をしているのか。 自分自身が旅をしたときを振り返って、サービスをして みることが大切ではないでしょうか。 まずは一言。 「どこからいらしたのですか?」「Where are you from?」 訊ねてみることから始めてみませんか。

 
 
 

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